1. |
ソシラヌピアノ
03:20
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時間が進んだ分だけ さかのぼる
そんなピアノに出会った
ピアノは時間を旅する時計
いつの「時」もピアノは素知らぬ顔で
迎えてくれる
どんな私も
どんな私の音楽も
素知らぬフリがちょうどいい
記憶の数だけ音は鳴り、響く
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2. |
ことばの舟着き場
04:57
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忘却の人が記憶を求め、海馬で起こる 「ことば」の旅
「無題(untitle)」の音楽が流れた日、
記憶の波はあの舟を連れてやってきた
声を持たないボクの「ことば」
私達は漂流しながらも
声を探し続けている
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3. |
光の肖像
03:39
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ー ある脚本家の孤独 ー
彼の愛した光とは、誰も気に留める事のない一筋の光
窓からこぼれる一筋の光はある日の記憶を蘇らせる
窓ばかり見てた少年の時
春の夕陽とピアノの和音
閉じ込められたあの日の時は
ロマンばかりの夢飛行
今もなお、囚われ続ける脚本家
現実から退き、忘却の時を過ごす
月を失った妄想の却本家
光と闇の尊さよ
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4. |
湖上の旋律
04:15
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静かな みずうみ に 鍵盤 を 広げ
鳥 は 空から地上をみた
水面走る 音のうず
返事のない ささやき の結晶
あたたかく、つめたく
かなしみ と、よろこび は
相反するモノクローム
鳥 がみた世界は あざやかで白かった
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5. |
宿り木
03:30
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とどまるべきか、
舞うべきか、
いつかの花を思い浮かべ
待ち人の元へと
木を宿す
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6. |
日めくりのワルツ
03:20
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スノードームの中で舞う
過ぎた日々の紙片の渦
その真ん中で立ち尽くす
主(あるじ)なき椅子に約束を
紙片にうずまく数に誓いを
彼なら
この世界に何を添えるだろう…
最後のティシューで涙をぬぐい
空を仰いだ
降り注ぐ雪は なんだか 美しかった
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7. |
対岸のわすれもの
03:50
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「お ー い 、
お ー い 」
おいてきぼり が こだまする
「また 声 を忘れてきたよ」
こないだも海の底まで探しにいった
対岸の声に手を振って
忘れた 時 は 巻き戻し
前へ後ろへ 舟を漕ぐ
時 は進めど 景色は戻る
私の 時 は2度おいしい
遠のくと、愛おしくなる わすれもの
私は何も失くしてない
2度目の景色は味わい深い
今日も今から わすれもの をとりにいくよ
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8. |
星たちの夜に
03:48
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息を止めてまわった輪舞曲(ロンド)
遠くからの者たちは
一期一会の星たちよ
燃え続けては
きえてゆく
全速力で震える星よ
星の遺した残像に
いつかの終わりと
昂進のエール
窒息の夜と、星たちの夜に
ここは近くの遠い場所
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repair Japan
絵と音と言葉のユニット。「リペア」。「こわれたら、はじまり。」をテーマに、クラシカルで静かな音楽は開放感と閉塞感の両面を持ち、つめたくあたたかい。絵とトロンボーンが日下明、ピアノと言葉が谷口有佳。
trombone,illustration,art works by Akira Kusaka
piano,text,composed by Yuka Taniguchi
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